神社でお守りやお札などを販売する年末年始の巫女バイト。
白衣と赤い袴でてきぱき働く姿が素敵ですよね。
とはいえ、「寒そう」「参拝客が押しよせて忙しそう」などの不安もあるでしょう。
また実際にどういった仕事をするのか、時給はどのくらいか分かりませんよね。
ここではこれから年末年始に巫女バイトをしてみたいと思っている方に、巫女バイトの仕事内容、時給、準備すべきものなど解説していきますので、ぜひ参考にして下さいね。

年末年始に巫女バイトを経験したよ。
巫女バイトとは

特に年末年始などに短期で募集されることが多く、例年多くの高校生が活躍しています。
巫女装束と言われる白衣と緋袴を身につけ、清楚な身なりや礼儀正しい態度を求められるでしょう。
とはいえ例年多くの高校生が活躍していて、高校生の娘も初めての経験でしたが何事もなく務まりました。
むやみに不安になる必要はなく、ていねいな所作や言葉使いを心がければ良いでしょう。
神社では、アルバイトで働くというのではなく、神さまに奉仕するという言い方をします。
主な仕事は、神社の境内の掃除や参拝客へのお守りやお札の授与です。

お守りやお札の販売は「授与」と言うよ
なおお守りやお札類を売ることは「授与」といい、買うことは「いただく」「授かる」などと言います。
巫女バイトの仕事はきつい?
年末年始の巫女バイトの仕事内容ですが、寒くて忙しい中でのお仕事ですので、きついと感じることもあるでしょう。
ただ娘が働いていた神社では足元にストーブを置いてくれていましたし、お昼の食事以外にも休憩がありお菓子などをふるまわれ、年末の数日間はゆったりと働けたようです。
やはりメインの正月三が日は、参拝客がどっと押し寄せて忙しかったようですが、おかげで寒さもあまり感じなかったとか。
巫女バイトの仕事内容

それでは巫女バイトの主な仕事内容を詳しくみていきましょう。
境内の掃除やお守り類の準備
年末は神社の境内の清掃や、お守りやお札類の準備等です。また巫女装束の着付けを習い練習も行います。
お守りやお札の授与

お正月に初詣に来る参拝客にお守りやお札、絵馬や破魔矢などを授与します。
神社で扱うお守りなどは消費税がかからないので細かいお金の計算が不要です。
代金の受領やおつりの計算は、暗算で間違うと大変だからと電卓を使って計算をしていました。
お守りやお札の種類は思いのほか多いので、短期間にすべて覚えるのは難しかったようです。
覚えたと思っても間違っていると大変ですので、販売の都度値札を確認すると安心ですね。

お守りの種類が多かったので間違わないようにその都度値札を確認したよ。
巫女バイトの募集はいつ?
年末年始の巫女バイトの募集は、早いところで10月から遅くても11月までには行われるでしょう。
- アルバイト情報誌
- 神社のホームページ
- 神社前に看板などで掲示
娘の場合は神社前の巫女バイト募集の看板をみて、電話で問い合わせました。
地元の神社だったので、大規模な募集はなく人数が揃った時点で募集は締めきっていたようです。
巫女バイトの服装や髪型は?
巫女バイトの服装や髪型に規定はあります。服装はもちろん巫女装束です。
髪型や髪色なども決められているようですので、注意して下さいね。
服装
神社から貸与された巫女装束と足袋を着用します。
巫女装束である白衣と袴の着用の練習もきちんと行われるので安心して下さい。
足袋は私物を用意します。洗い替えに2足あれば安心ですが、うちは1足でとおしました。
汚れが気になるところですが、寒さ対策のため足袋の内側に足袋インナー(靴下)を着用していたので、それを毎日洗濯していましたよ。
髪型・アクセサリー類
茶髪は禁止で、長い髪は後ろで一つ結びが望ましいです。アクセサリー類はつけません。
ジャラジャラとアクセサリーをつけた茶髪の巫女さんを見たことがありませんよね。
巫女バイトに必要な物は?
巫女バイトに必要な物は、足袋と防寒対策グッズです。
足袋は量販店で販売していますし、ネットでも購入できます。足袋だけだと寒いので、足袋の下に足袋インナーと呼ばれる靴下を履くのがベストです。
大き目の足袋であれば、足袋インナーのかわりに5本指ソックスを着用することもできます。ただし、足袋インナーは、薄い素材ですっきり着用できる上に保温機能も備えているため、通常の靴下のゴワゴワ感が苦手な人や足先が冷えやすい人にはとくにおすすめです。
- 足袋と足袋インナー
- 貼るカイロ
- 白衣から見えないように首回りが広い防寒インナーや白い長袖シャツなど
- 起毛素材のレギンス
ストレッチが効いて履きやすい足袋はこちら。
足袋の下に着用する足袋インナー。薄手だけど履くと全然違う温かさ。ロング丈が嬉しい一足。
昼の食事や休憩は
お昼はお弁当が支給され、休憩もきちんと設けられていました。
休憩時間にはお菓子などもふるまわれたようです。
こちらも神社によって対応が違うと思いますので、説明会の時に確認してくださいね。
巫女バイトのメリット
巫女バイトにはどのようなメリットがあるのでしょうか。以下で詳しく説明します。
巫女装束が着られる
普段は着ることができない、白衣に緋色の袴の巫女装束を着用できます。凛とした美しさのある装束に身を包むことで、特別な気持ちを味わえるでしょう。
巫女装束をまとった巫女さんに憧れて、この仕事をしてみたいと思った人も多いのではないでしょうか。実際に装束を着ると、背筋が伸び、自然と立ち居振る舞いも丁寧になります。日常では味わえない、日本の伝統文化に触れる貴重な体験となるはずです。
接客スキルやコミュニケーションスキルを学べる
忙しい中どうやったら効率よく動けるかを自分なりに発見できたり、参拝客や他のアルバイトさんとコミュニケーションを取るなどの経験が得られます。
伝統的な行事を経験できる

神職の宮司さんや禰宜さんから神道に関するお話を直接聞けることもあります。
神社には独特の言葉遣いや作法があり、参拝客には「ありがとうございました」とは言わず、「ようこそお参りくださいました」と声をかけます。
お守りを授与(販売)する時は「お納めください」と言うなど、神社ならではの丁寧な表現を学べます。一般のアルバイトでは経験できない独特の文化に触れられるのは貴重な体験です。
なんと言ってもアルバイト期間中は毎日参拝できるため、新年を清々しい気持ちで迎えることができます。初詣の賑わいや厳かな雰囲気の中で働くことで、日本の伝統行事を肌で感じられるでしょう。

毎日参拝してたよ
巫女バイトのデメリットは?
巫女バイトのデメリットは、寒さと忙しさです。特に年末年始の初詣シーズンは、厳しい寒さの中で長時間立ち仕事をこなす必要があります。以下では、具体的なデメリットと寒さ対策について詳しく見ていきます。
大晦日から三が日が忙しい

大晦日からお正月三が日にかけてはとても忙しく、自宅でゆっくり過ごすことはできません。
特にこの時期は初もうでの参拝客がどっと押し寄せ、目まぐるしい忙しさとなります。
お守りやお札の授与のさいは、おつりを間違えないように細心の注意が必要です。
暗算ではミスの可能性があるため、すべて電卓で行い、金銭の受け渡し時には金額を声に出して確認しながら渡すのが基本です。混雑時でも正確さが求められるため、慣れるまでは緊張するかもしれません。
また夜間帯は18歳以上しか勤務できないので、高校生は夕方までの勤務となります。
室内だけど窓が全開で寒い
お守りを授与するところは、室内であっても窓が全開で寒さが厳しいでしょう。
神社によっては屋外で授与をするところもあるようです。地域にもよりますが、厳しい寒さは覚悟してください。
カイロを貼ったり、ヒートテックなどの温かインナーや長袖Tシャツ、レギンス、足袋インナーの着用などできる限りの防寒対策で乗り切りましょう。
インナー類はもちろん白衣の首元や袖から見えないものにして下さいね。

極暖ヒートテックインナーと起毛レギンスを着用したよ
神社の方からも防寒対策をしっかりしてきて下さいと言われます。
ただ神社によって対応は違うと思いますので、確認してみて下さいね。
身だしなみが厳しい
神聖な神社での奉仕ですから、清楚な身なりが求められます。
茶髪やアクセサリー着用などは不可でしょう。髪も後ろに一つ結びなどでまとめます。
巫女バイトの給料は
年末年始の巫女バイトの給料ですが、こちらも地域や神社の規模によって異なります。
神社のホームページなどで巫女バイト募集のお知らせを閲覧すると、だいたい時給900円~1,300円が一般的なようです。
高校生は年齢的に従事できませんが、深夜帯も開けている神社などは時間帯によって時給も変動があるでしょう。
巫女バイトはきつい?まとめ
「巫女バイトはきつい」というのは本当です。
半屋外や屋外でのお守り等の授与は厳しい寒さが予想されます。
また正月三が日は参拝客がどっと押し寄せ、目まぐるしい忙しさでしょう。
ただ何度も言いますが、巫女装束の下に温かいインナーを着用したりカイロを貼ったりと防寒対策は可能ですし、憧れの巫女装束をもれなく着られます。

寒くて忙しかったけど、楽しかった。
また働きたいよ。
さらに日本の伝統行事にたずさわれ、一般的なバイトでは経験できないような珍しい体験もできます。
コミュニケーションスキルや接客スキルが学べるので、メリットも大きいでしょう。
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