禅宗の住職さんが書いた『心配事の9割は起こらない』
ホントなら、嬉しいですよね。
あれこれ先のことを考えて心配してしまうの。
「心配事の9割はおこらない」ってホント?
この本を読むと、答えがわかるよ
禅と言えば、禅問答とか座禅とか、難しくて厳しい感じ(←勝手に)ですよね。
ところが、禅は海外にも広く取り入られている精神なんです。
あの有名なアップル創業者であるスティーブジョブズも、禅の世界に魅せられた一人です。
シンプルを基本とする禅の精神が彼の製品に表れているといわれます。
実は私も心配性。
「心配事の9割は起こらないってホント?と疑いつつ、禅の教えって興味ある!」
自分の生活にも簡単に取り入れられそうな教えにすっかりハマりました。
ぜひ「禅」の考え方を取り入れてみてください!
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『心配事の9割は起こらない』目次
著者 枡野俊明
この本を書いたのは枡野俊明(ますのしゅんみょう)という方で、曹洞宗の住職さんです。
また、庭園デザイナーでもあり、玉川美術大学環境デザイン学科の教授もされています。
なんと、「ニューズウィーク誌」日本版で、「世界が尊敬する日本人100人」にも選出されているというすごい人。
『心配事の9割は起こらない』ホント?
そもそも心配事のもとは何?何の根拠があってそんなに心配してるの?
心配したところで解決するの?
禅僧という立場から、様々な相談事を受けるという著者 枡野俊明さんの「禅語」の教えをもとに、心配してしまうメカニズムを探っていきます。
妄想はやめよう
禅語「莫妄想」=妄想することなかれ
ここでいう妄想とは、あれこれ考えを膨らませることだけではなく、「あれが欲しい」「ああなりたい」「他人がうらやましい」そういった考え方のこと。
禅はどんなものも、どんな人も、他とは比べようがない「絶対」の存在と教えます。あなたもそうですし、他人もそうです。「比べようがない」のです。
『心配事の9割は起こらない』枡野俊明 著
比べようがないものを比べようとするから、余計なことや無駄なものがまとわりついてしまい、不安や悩み、心配事が増えるのです。
禅の世界では、比べることは無意味だといわれます。
確かに、人と比較することをやめたら人生の悩みの半分はなくなりそう・・・。
「絶対の存在」である自分を肯定しつつ自分を信じて生きてみよう。
どんな境遇も受け入れてみる
禅語「日日是好日」=人生には晴れの日もあれば雨の日もある。
どの日にも、その日にしかできない実体験をし、かけがえのない経験を積むことができる。
だからすべての日が意義のある「好日」だという意味だそう。
そうなんです。その日にしかできない経験を積んで成長してるんだと思えば、つらいこともなんとか乗り切れる気がしませんか。
辛いことは、ネタにして仲の良い人に聞いてもらいましょう。
視点を変えれば気持ちを切り替えられるかも。
その人と出会えたことは偶然じゃない
禅語「我逢人」=すべての物事は、出逢うことから始まるので、人やものや場所に出会ったということ自体を大切に、ということだそう。
一期一会の考え方と同じです。
心配事の大半は人間関係の問題ともいえます。
70億人もいる中で、この人と出逢うなんて奇跡かも。
出会えたことが奇跡だと知ると、職場であまり好きじゃない人への見方も、もしかしたら変わるかもしれません。
才能をうらやましがる前にやることは
禅の修行の本質は、「繰り返し続けること」にあるそう。
営業ノルマをラクにこなしたり、新規顧客の開拓やソツのない企画のプレゼンをする同僚。
時には人の才能がうらやましく見えることがあります。
こんな時、他人の才能にたじろぐのではなく、自分ができることをコツコツと続けることが大切だといいます。
他人をうらやむ暇があったらシンプルに行動するしかないのです。
あの天才プレーヤー・イチロー選手の言葉にこんながありものがあります。
枡野 俊明. 『心配事の9割は起こらない』
「努力せずに、なにかできるようになる人のことを『天才』というのなら、ぼくはそうじゃない。努力した結果、なにかができるようになる人のこと『天才』というのならぼくはそうだと思う。」
朝を大事にする
禅語「汝は一二時に使われ、老僧は一二時を使い得たり」
=時間を主体的に使うことの大切さを意味する。
一日のスタートである朝を大事にしよう。
時間に使われ、時間に追い回されるのではなく、自分が主体的に時間を使うこと。
朝を余裕を持って過ごすことにより、その日一日が充実したものとなる。
確かに朝からバタバタして家を出ると、余裕がなくなって気も焦りいいことはないですね。
なにか忘れ物をしていたり、仕事のスタートもうまくいかなかったり。
余裕を持って主体的に時間を使うことで、いらない心配をひとつでもなくしたい!
『心配事の9割は起こらない』要約まとめ
「心配事の9割は起こらない」
著者の枡野さんが言われることは、
心配事のほとんどが、「妄想」や「勘違い」「取り越し苦労」に過ぎないということ。
禅僧という立場から様々な相談事を受けるそうですが、多くは、
「実体のない心配事」
どうなくすか。
あたりまえのことを大切に、先のことばかり考えるのではなく「いま」「ここ」に集中する。
そうすることで余計なことは考えず、心が整うと言われます。
不安や悩みを抱え込まないためには、
- 他人の価値観に振り回されない
- 余計な妄想をしない
- 自分は「絶対の存在」と肯定する
- シンプルに生きる
こころがちょっとでも軽くなればいいですよね。
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